明治・大正・戰前期の残照

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森田銀行本店
坂井郡三国町南本町3-3-26) 地図

 九頭竜川河口にある三国は、古来より越前の玄関口、経済の要港として発展してきたが、特に近世には、大阪と北海道を往き来する北前船の中継港として繁栄を謳歌し、豪商が軒を並べたといわれる。

 森田家は、その三国湊を代表する豪商・大廻船問屋であった。元和5年(1619年)に、加賀藩の藩米輸送を任され繁栄の基礎を築いたとされている。

 森田家は、維新後は北陸線の建設など陸上輸送の進展に対応するため、陸上での倉庫業や金融業に活路を見出す。すでに福井では、明治13年北陸初となる私立銀行・丸岡銀行が設立されていた(19年破綻)が、森田家も明治27年3月27日個人経営で銀行業業務に進出、明治36年11月17日に株式会社に移行し、信用力もある銀行として発展、昭和2年に加賀銀行を合併、昭和3年には野村勝山銀行を買収し、昭和5年12月7日福井銀行と合併した。

 この建物は、大正8年(1919年)新本店として竣工したもので、県内に現存する鉄筋コンクリート造の最古のものである。2階建で、外観は西欧の古典主義的デザインを採用し外壁には茶系のタイルと擬石を貼っている。内部は1階には吹き抜けの営業スペース(顧客スペース含む)と重役室、事務室、2階に会議室と広間を配置している。
 設計は横浜市開港記念会館も手掛けた山本七五郎。大工は地元の西折豊である。

▼1階営業スペース ▼2階会議室

 その後福井銀行三国本町支店として永く使用されていたが、老朽化に伴い一旦取り壊しが決定、しかし県内に現存する最古の鉄筋コンクリートで、昭和57年に日本建築学会の全国重要近代建築620件の一つに選定されたこともあり、文化財保護のため町が土地を購入し た後修復工事を行い、平成11年7月2日完成式が挙行され一般公開された。この間、平成9年12月に国の「有形登録文化財」に登録された。

開館時間 午前9時〜午後5時
休館日 毎週月曜日、年末年始(12/29〜1/3)
入場は無料。

 

 

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